10月に入り、厳しい猛暑が過ぎ去って過ごしやすい秋晴れの日が続くようになりました。
「喉の渇きを感じにくくなり、夏場に比べて水分をあまり摂らなくなった」という方も多いのではないでしょうか。
しかし、この季節の変わり目に泌尿器科や内科、そして調剤薬局で急増するのが、「尿路結石(尿管結石)」や「痛風発作」による激痛のご相談です。
「痛風や結石は汗を大量にかきやすい真夏の病気では?」と思われがちですが、実は秋口は1年の中でも痛風や結石のリスクが急上昇する極めて危険な盲点の時期です。
涼しさによって水分補給の頻度が激減する一方で、空気の乾燥によって身体から水分が失われ、気付かないうちに進行する「秋のかくれ脱水」が主な引き金となります。
今回は、秋に痛風や尿路結石が多発するメカニズム、尿酸値をコントロールするための正しい水分補給術、そして痛風発作が起きた際のお薬に関する重大な注意点について、福岡市南区三宅ののばら薬局が詳しく解説します。
1. なぜ秋に「痛風・尿路結石」が急増するのか?
痛風や尿路結石は、血液中の「尿酸」や尿の中のカルシウム・シュウ酸などが結晶化し、関節や尿路に溜まることで激しい炎症や痛みを引き起こす病気です。
秋に発症リスクが高まる背景には、3つの季節要因があります。
① 飲水量の急減と空気の乾燥による「尿の濃縮」
涼しくなると脳の口渇中枢が刺激されにくくなり、意識して水を飲まなくなります。
しかし、10月の秋晴れの日は湿度が低く空気が乾燥しているため、皮膚や呼吸から知らず知らずのうちに水分が奪われる「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」が続いています。
体内の水分が不足すると尿の量が減り、尿が濃縮されます。濃くなった尿の中で尿酸やミネラルが溶けきれなくなり、結晶化して石(結石)ができやすくなるのです。
② 秋の味覚による「プリン体」の過剰摂取
「食欲の秋」を迎え、サンマやカツオなどの魚介類、レバーや肉類、ビールやアルコール類を口にする機会が増えます。
これらに豊富に含まれる「プリン体」は体内で分解されて尿酸に変わるため、血中や尿中の尿酸濃度が一気に跳ね上がります。
③ 朝晩の冷え込みによる「結晶化の促進」
物質が液体に溶ける限界量は温度によって変化します。朝晩の冷え込みで体温や末梢の温度が下がると、関節や足の親指などに尿酸の結晶が沈着しやすくなり、急性痛風発作の引き金になります。
2. 知っておきたい!痛風発作時の「お薬の重大な落とし穴」
現在、健康診断などで尿酸値の高さを指摘され、尿酸を下げるお薬(尿酸降下薬)を処方されている方、あるいは過去に痛風を経験した方に知っておいていただきたい重要なルールがあります。
発作中に「尿酸降下薬」を慌てて飲み始めてはいけない
ある日突然、足の親指の付け根が赤く腫れ上がり、激痛(痛風発作)が起きた時、
「尿酸値が高いから痛いんだ!手元にある尿酸を下げる薬をすぐ飲もう」
「いつも飲んでいる尿酸降下薬の量を2倍にして早く下げよう」
と自己判断してしまう方がいらっしゃいますが、これは絶対にやってはいけないNG行動です。
尿酸値が「急激に下がる」と発作はかえって悪化する
痛風発作の最中に尿酸値を急激に下げると、関節にこびりついていた尿酸結晶が剥がれ落ち、白血球がそれを異物とみなして激しく攻撃するため、かえって痛みが激化したり発作が長引いてしまいます。
痛風治療の鉄則は以下の通りです。
* 激痛の発作中:非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)などでまず炎症と痛みを徹底的に鎮める。
* 普段から尿酸降下薬を飲んでいる方:発作が起きても自己判断で増量や中止をせず、同じ量をそのまま飲み続ける。
* 普段飲んでいない方:発作が完全に治まるまで(通常1〜2週間後)は尿酸降下薬を開始せず、痛みが引いてから治療をスタートする。
3. 結石・痛風を防ぐ!秋の正しい水分補給「3つのルール」
秋のかくれ脱水と尿濃縮を防ぐため、毎日の生活で以下の3つの水分補給ルールを実践しましょう。
【ルール1】1日「1.5〜2リットル」を目安に水分を摂る
食事以外で、1日あたり1.5〜2Lの水分摂取を心がけましょう。
尿量を増やすことで、結晶が大きくなる前に尿と一緒に体外へ洗い流すことができます。
【ルール2】「起床時」と「就寝前」のコップ1杯を習慣化する
尿路結石や痛風発作は、就寝中の脱水によって深夜から早朝にかけて起きやすい特徴があります。
寝る前と起きた直後に、常温の水やぬるめの白湯をコップ1杯飲むことを徹底しましょう。
【ルール3】利尿作用のあるお茶・コーヒー・お酒は「水分」にカウントしない
ビールやアルコールはもちろん、緑茶やコーヒーに含まれるカフェインには強い利尿作用があります。
飲んだ量以上の水分が尿として体外へ排出されてしまうため、水分補給は「水」や「麦茶」が基本です。
4. 福岡市南区三宅の「のばら薬局」にご相談ください
尿路結石の痛みは「痛みの王様」とも称され、一度経験すると日常生活に大きな支障をきたします。また高尿酸血症を放置すると、腎機能の低下や動脈硬化の原因にもなります。
「健康診断で尿酸値が高いと言われたけれどどうすればいい?」「今飲んでいる尿酸のお薬について相談したい」といった疑問は、福岡市南区三宅の「のばら薬局」へお気軽にお尋ねください。
当薬局では、患者さまの生活習慣や検査数値に合わせた丁寧な服薬指導や生活改善のアドバイスを行っております。
店舗には無料駐車場を4台完備しており、お車でのご来局も大変便利です。
また、健康管理に役立つ無料の血圧測定機器も常設しております。
処方箋の事前送信やお薬のご相談は公式LINEからも受け付けておりますので、ぜひご活用ください。


コメント