【座薬(坐剤)の正しい使い方】すぐに出てきたらどうする?入れる深さ・向きのコツと保管時の注意点

お子さまの急な高熱や激しい痛み、吐き気で飲み薬が口にできない時などに処方される「座薬(坐剤:ざざい)」。

飲み薬に比べて使用頻度が少ないため、調剤薬局の窓口では患者さまや保護者の方から多くのご質問をいただきます。

「尖っている方から入れるので合っている?」
「入れた直後に出てきてしまったけれど、もう1個入れ直すべき?」
「どこに保管しておけばいいの?」

座薬は、正しく使えば胃腸に負担をかけず、速やかに効果を発揮してくれる非常に頼もしいお薬です。

しかし、挿入する深さが浅かったり、使うタイミングを間違えたりすると、十分な効果が得られないばかりか、お薬がそのまま排出されてしまう原因になります。

今回は、意外と知られていない座薬の正しい入れ方や向き、途中で出てきてしまった時の対処法、保管時の大切なルールについて、福岡市南区三宅ののばら薬局が詳しく解説します。

目次

1. なぜ座薬はよく効くのか?飲み薬との決定的な違い

座薬とは、肛門から直腸内へ挿入して使用する外用薬です。飲み薬とは異なる大きなメリットが3つあります。

① 吸収が早く、即効性に優れている

直腸の粘膜には無数の毛細血管が張り巡らされています。
座薬は体温で素早く溶け、直腸粘膜から直接血管内へと吸収されるため、飲み薬よりも速やかに血中に届き、効果が現れます。

② 胃腸を荒らさず、吐き気がある時でも使える

高熱で激しい嘔吐がある時や、胃腸が弱っていて飲み薬を受け付けない状態でも確実に投与できます。
また、胃を直接通過しないため、胃もたれや胃痛などの副作用を起こしにくい特徴があります。

③ 肝臓への負担を軽減できる

口から飲んだお薬は、小腸で吸収された後、必ず肝臓を通って分解(代謝)を受けます。
一方、直腸から吸収されたお薬の多くは肝臓をバイパスして全身をめぐるため、薬の成分が無駄なく効率的に働きます。

2. 失敗しない!座薬の正しい入れ方「4つのステップ」

座薬をしっかり患部に効かせるためには、正しい手順で挿入することが大切です。

① 【最重要】必ず「排便の後」に使用する

座薬を入れる前に、可能であれば必ずトイレに行って排便を済ませてください。

直腸の中に便が溜まっている状態でお薬を入れると、便に邪魔されて薬が粘膜に触れず吸収されなかったり、薬の刺激で便意を催して便と一緒にお薬が出てきてしまいます。

② 向きは「尖っている先端」から挿入する

座薬はロケットのような形をしています。尖っている先端の方から肛門へ挿入するのが基本です。
滑りが悪い時は、座薬の先端に少量の水やワセリンを塗ると、痛みがなくスムーズに入ります。

③ 指の「第2関節」までしっかり押し込む

座薬を入れる際に最も多い失敗が「浅すぎる」ことです。
肛門の出口付近にとどまっていると、肛門括約筋の反射によって外へ押し出されてしまいます。
大人は人差し指の第2関節あたりまで(約3〜4cm)、小さなお子さまは人差し指の第1関節あたりまで(約2cm)、奥まで指でしっかり押し込んでください。

④ 挿入後、ティッシュで「数秒間」軽く押さえる

座薬を押し込んだ後、すぐに指を離すと押し出されることがあるため、清潔なティッシュを肛門に当てて、数秒間優しく押さえておきます。

3. 入れてすぐに出てきてしまった時の「正しい対処法」

「座薬を入れた直後に、スルッと外に出てきてしまった」という場合、どう対応すべきかはお薬の形状によって判断します。

① 形がそのまま残っている場合 → 「再度入れ直す」

挿入して数分以内に出てきて、形が崩れずに残っている場合は、まだ薬の成分が体内に吸収されていません。
ティッシュで清潔にして、もう一度しっかり奥まで押し込んでください。

② ドロドロに溶けている場合 → 「追加で入れない」

挿入してから5分以上経ち、原型が崩れてドロドロに溶けた状態で出てきた場合は、すでに有効成分の多くが直腸粘膜から吸収されています。

ここで新しい座薬をもう1本入れてしまうと、お薬の過量投与(効きすぎによる急激な体温低下など)を招く危険があります。新しい座薬は追加せず、時間を空けて様子を見てください。

4. 座薬の保管場所は「冷蔵庫」が基本!

座薬は、人間の体温(約37℃)で速やかに溶けるように特殊な油で作られています。
そのため、室温が高くなると室温でも柔らかくなったり、形が崩れて溶けてしまいます。

* 原則として「冷所(冷蔵庫)」で保管する:冷蔵庫のドアポケットなど、凍結しない場所で立てて保管してください。
* 使う直前に冷蔵庫から取り出す:冷えている方が適度な硬さがあり、挿入しやすくなります。
* 冷凍庫に入れるのは厳禁:凍らせるとひび割れ、挿入時に直腸粘膜を傷つける恐れがあります。

5. 福岡市南区三宅の「のばら薬局」にご相談ください

座薬はお子さまの急な発熱時に使われることが多く、「子どもが嫌がって暴れてしまう」「半分だけ使う指示が出たけれど切り方は?」など、使い方に戸惑う保護者の方が多くいらっしゃいます。

福岡市南区三宅の「のばら薬局」では、座薬の上手な挿入方法や小児用のシロップ・粉薬との使い分けなどを丁寧にご案内しております。

当薬局は無料駐車場を4台完備しており、体調のすぐれないお子さま連れでもお車で安心してお立ち寄りいただけます。また、スマートフォンから事前に処方箋を送信できる「公式LINE」をご利用いただければ、薬局での待ち時間を短縮してお薬をお受け取りいただけます。

お薬の使い方や急な発熱でお困りの際は、のばら薬局へどうぞお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

ひろじのアバター ひろじ PR担当

福岡市南区三宅にある調剤薬局です。
地域の皆様のお薬の服薬をお手伝いさせて頂いています。

近隣病院からの処方箋を多く取扱いしております。
服薬に関しては当薬局にご相談ください。

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