本日9月1日は「防災の日」です。
また、これからの時期は台風の接近や局地的な豪雨など、自然災害への備えが特に重要になる季節でもあります。
防災リュックの中に、飲料水や非常食、懐中電灯などを準備されているご家庭は多いと思いますが、「毎日飲んでいる持病のお薬」の備えは万全でしょうか?
災害が発生して避難生活を余儀なくされた際、水や食料と同じくらい、あるいはそれ以上に命に直結するのが「お薬の確保」です。
今回は、災害時に起こりやすいお薬トラブルと、ご自身やご家族の命を守るための具体的な備えについて詳しくご紹介いたします。
1. 災害時に実際に起こる「お薬トラブル」とは?
地震や水害などの大規模災害が発生すると、近隣の医療機関や調剤薬局が被災したり、道路の寸断によって医薬品の物流が一時的にストップすることがあります。
そのような混乱の中で、避難所や救護所では以下のような問題が頻発します。
① 「いつも飲んでいる薬の名前」が分からない
「血圧の白い丸い薬」「朝飲む小さい錠剤」といった見た目の記憶だけでは、救護所の医師や薬剤師も正確なお薬を特定することができません。
誤ったお薬を服用すると重大な副作用につながる恐れがあるため、確認が取れるまで処方を受けられないケースがあります。
② お薬が切れて持病(高血圧・糖尿病・心臓病など)が悪化する
常用しているお薬が手元になくなると、数日で血圧が急上昇したり、血糖値のコントロールが乱れ、心筋梗塞や脳卒中などの急性疾患を引き起こす危険が高まります。
③ お薬手帳を自宅に置いたまま避難してしまう
突然の避難指示などで慌てて家を出ると、お薬手帳を持ち出せず、過去の服薬履歴やアレルギー情報、副作用歴が医療従事者に伝わらなくなってしまいます。
2. 非常持ち出し袋に入れておくべき「お薬防災セット」
いざという時に慌てないために、非常持ち出し袋(防災リュック)の中に以下のアイテムをセットしておきましょう。
- 数日分〜1週間分の予備薬(ローリングストック)
常に手元に「3〜7日分」の余裕を持ってお薬を管理します。新しいお薬を受け取ったら防災袋のものと入れ替え、古い方から服用していく「ローリングストック方式」をとることで、使用期限切れを防ぎながら常に新しいお薬を備蓄できます。 - お薬手帳の「最新ページのコピー」
直近に処方されたお薬の内容が載っているページのコピーを、ジッパー付きの防水ビニール袋に入れて防災リュックへ入れておきます。 - 緊急連絡先・かかりつけ医療機関のメモ
かかりつけの病院名、主治医、調剤薬局(のばら薬局)の連絡先、ご自身の保険証番号などをメモしておきましょう。 - 予備のメガネや補聴器の電池
お薬の確認や説明書を読むために、予備の視力補助具も必須です。
3. 災害時こそ真価を発揮する「電子お薬手帳アプリ」
紙のお薬手帳に加えて、ぜひ活用していただきたいのがスマートフォンの**【電子お薬手帳アプリ(EPARKやあなたの調剤薬局など)】**です。
- スマホさえあればいつでも確認できる
紙の手帳を持ち出せなかった場合でも、スマートフォンがあればクラウド上に保存された過去の調剤履歴・処方内容を瞬時に呼び出すことができます。 - 全国どこの救護所・医療機関でも正確に伝わる
避難先の見知らぬ医療従事者に対しても、画面を見せるだけで正確な薬品名・用量・服用タイミングを伝えることができ、迅速な代替処方につながります。 - ご家族の服薬情報もまとめて管理可能
離れて暮らすご高齢の親御さんやお子さまのお薬情報も1台のスマートフォンに登録しておくことができます。
4. 普段からの準備と地域のかかりつけ薬局の役割
災害への備えは、特別な日だけでなく日頃の通院習慣から始まります。
「お薬が完全にゼロになってから受診する」のではなく、数日分の余裕を持って受診・受け取りを済ませておくことが、最も確実な防災対策となります。
福岡市南区三宅ののばら薬局では、患者さま一人ひとりの持病やライフスタイルに合わせたお薬の備蓄方法のアドバイスや、電子お薬手帳の初期設定サポートを行っております。
「非常時のお薬管理について相談したい」「電子手帳の使い方がよく分からない」という方は、どうぞお気軽にのばら薬局の薬剤師へお声がけください。
地域の皆さまの安全と健康を、日常から非常時までしっかりと支えてまいります。


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