朝晩の冷え込みと空気の乾燥が一段と進んでまいりました。
「朝起きたら喉がイガイガする」「唾を飲み込むと喉の奥がチクッと痛む」といった喉の不調を感じていませんか。
風邪の初期症状や空気の乾燥による喉の痛みに対して、病院で処方されたりドラッグストアで購入される代表的なお薬が「トローチ(SPトローチなど)」です。
穴のあいた円盤状の形が特徴的で、ほんのり甘いため「お菓子感覚」で手軽に使われがちなトローチですが、調剤薬局の窓口で患者さまに使い方を伺うと、
「味がなくなったら、ついつい奥歯でガリガリ噛み砕いて飲み込んでいる」
「喉が渇くから、トローチを舐め終わった直後に水やお茶をがぶ飲みしている」
「痛いからといって、1日に何個も続けて舐めている」
といった、効果を著しく落としてしまう誤った使い方をされている方が非常に多くいらっしゃいます。
トローチは「喉の粘膜に成分を長くとどまらせるための特殊な外用薬(口腔内用薬)」であり、一般的な飲み薬とは全く異なる使い方のルールが存在します。
今回は、トローチの効果を最大限に引き出す正しい舐め方、舐めた後の飲食ルール、そして喉の痛みに合わせた「うがい薬(ポビドンヨードとアズレン)」の正しい選び方について、詳しく解説します。
1. 噛み砕くのは絶対NG!トローチの正しい舐め方
トローチを普通の飴のように噛み砕いて飲み込んでしまうと、お薬としての効果はほとんど期待できなくなってしまいます。
① 「喉の粘膜に殺菌・抗炎症成分をとどまらせる」のが目的
トローチに含まれる有効成分(殺菌消毒剤のセチルピリジニウム塩化物や抗炎症成分など)は、胃から吸収されて効くのではなく、「口や喉の粘膜の表面に直接作用する」お薬です。
噛み砕いて一気に胃へ流し込んでしまうと、唾液と一緒に胃酸で分解されてしまい、肝心の喉の粘膜を殺菌・保護する時間がなくなってしまいます。
② 舌の上で転がし、できるだけ長く時間をかけて溶かす
トローチは、噛まずに舌の上でゆっくりと転がしながら、唾液とともに喉の奥へじわじわと成分を行き渡らせるのが正しい使い方です。
※ちなみにトローチの真ん中に穴があいている理由は、万が一誤って喉に詰まらせてしまった場合でも、空気の通り道(気道)を確保して窒息を防ぐための安全設計です。
2. 盲点!「舐め終わった後30分」は飲食を控えるべき理由
トローチを使い終わった直後、「口の中が甘くなったから」「喉を潤したいから」とすぐにお茶や水を飲んでいませんか?
水を飲むと、せっかく付着した有効成分がすべて流れてしまう
トローチをゆっくり舐め終えた直後は、喉の粘膜の表面に殺菌・抗炎症のバリア成分がしっかりと付着しているゴールデンタイムです。
このタイミングですぐに水やお茶、ジュースを飲んだり食事を摂ってしまうと、患部に残っていた薬の成分がすべて胃の中に洗い流されてしまいます。
トローチを舐め終わった後は、最低でも20〜30分程度は飲食を控えることで、喉の粘膜に成分をしっかりと浸透・定着させることができます。
3. どっちを使う?喉の痛みに合わせた「うがい薬」の選び方
トローチと併せてよく使われる「うがい薬」。実は含まれる成分によって得意分野が全く異なります。
① 喉が赤く腫れて痛む時は「アズレンうがい薬(青い液)」
喉がチクチク痛む、赤く腫れているという急性期には、「アズレンスルホン酸ナトリウム」が配合されたうがい薬が適しています。
荒れた喉の粘膜に直接働きかけて炎症を鎮め、組織の修復を促す効果があります。刺激が少なく、痛む喉にも優しく使えます。
② ウイルス感染の予防や消毒には「ポビドンヨード(茶色い液)」
ポビドンヨード(イソジンなど)は非常に強力な殺菌・消毒作用を持っています。
風邪の流行期や外出後の感染予防には効果的ですが、すでに喉が真っ赤に腫れて痛んでいる時に使いすぎると、健康な粘膜細胞まで刺激して痛みを悪化させてしまうことがあります。
「喉の炎症を抑えたい時はアズレン」「感染予防や殺菌にはポビドンヨード」と、症状や目的に合わせて使い分けることが大切です。
4. 喉の風邪・お薬のご相談はのばら薬局へ
空気の乾燥が進むこれからの季節、喉の粘膜を正常に保つことは、インフルエンザなどのウイルス感染を防ぐ最大の防波堤となります。
「トローチと総合風邪薬の飲み合わせは大丈夫?」「熱はないけれど喉の痛みが引かない」「子どもでも使えるトローチの選び方を知りたい」など、喉の不調やお薬の使い方について気になることがございましたら、福岡市南区三宅の「のばら薬局」へお気軽にご相談ください。
当薬局では、患者さまの症状に合わせて、最も効果的なお薬の組み合わせや服薬指導を行っております。
店舗には無料駐車場を4台完備しており、体調が優れない時のお車でのご来局もスムーズです。
無料の血圧測定機器も常設しておりますので、日々の健康管理にぜひお役立てください。
処方箋の事前送信やお薬・健康相談は公式LINEからも受け付けておりますので、ぜひお気軽にご利用ください。


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