【喘息・咳喘息の吸入薬】吸入後の「うがい」を忘れていませんか?声枯れや口内炎・カビ感染を防ぐ正しい吸入手順と注意点

10月に入り、朝晩の冷え込みや空気の乾燥が進むにつれて、「乾いた咳が何週間も止まらない」「夜中や明け方に咳き込んで苦しい」といった症状で耳鼻科や呼吸器内科を受診される方が急増しています。

この時期に特に多く診断されるのが「咳喘息(せきぜんそく)」や「気管支喘息」であり、治療の中心となるのが気道の炎症を直接抑える「吸入ステロイド薬(吸入薬)」です。

吸入薬は、飲み薬に比べてごく微量の薬剤で気管支にダイレクトに効果を発揮し、全身への副作用が極めて少ない非常に安全で優れたお薬です。

しかし、調剤薬局の窓口で患者さまに吸入方法をお伺いすると、「最も重要なステップをうっかり飛ばしてしまっている」ケースが後を絶ちません。

それが、「吸入し終わった直後のうがい」です。

吸入後のうがいを怠っていると、喉や口の中に残ったステロイド成分が原因で、声がかすれて出にくくなる「嗄声(させい)」や、口の中にカビ(真菌)が繁殖する「口腔カンジダ症」という辛い副作用を引き起こす恐れがあります。

今回は、秋に多発する咳喘息と吸入薬の仕組み、なぜ吸入後のうがいが絶対に必要なのか、そして薬の効果を最大限に肺の奥へ届ける「正しい吸入の手順」について、福岡市南区三宅ののばら薬局が詳しく解説します。

目次

1. なぜ吸入後の「うがい」が絶対に欠かせないのか?

吸入薬は、霧状や粉末状の薬剤を口から吸い込んで気管支や肺へ送り届けるお薬です。

しかし、どんなに上手に吸入しても、吸い込んだお薬の一定割合は口の中や喉の粘膜、声帯の周辺に付着してしまいます。

① 声がかすれる「嗄声(声枯れ)」を防ぐ

声帯の粘膜にお薬の成分が付着したまま放置されると、喉の筋肉や粘膜に局所的な影響が及び、「声がかすれて出しにくい」「喉がいがいがする」といった症状が起こります。

② 口の中にカビが生える「口腔カンジダ症」を防ぐ

私たちの口の中には、普段から「カンジダ菌」というカビ(真菌)の一種が常在菌として存在しています。通常は免疫力によって悪さをすることはありません。

しかし、吸入ステロイドが口の中に残っていると、その部分の局所的な免疫バランスが低下し、カンジダ菌が異常繁殖してしまいます。

その結果、舌や頬の内側に白い苔のような斑点(白苔)ができたり、粘膜が赤くただれてヒリヒリと激しく痛む「口腔カンジダ症」を発症してしまうのです。

③ 正しいうがいのやり方:「ブクブク」と「ガラガラ」の2段階

吸入が終わったら、すぐに水でうがいをしましょう。

1. ブクブクうがい:まず口の中に水を含み、頬や歯茎の周りをお掃除するように強くブクブクとうがいをして吐き出します(口内の薬剤を洗い流す)。
2. ガラガラうがい:次に上を向いて喉の奥を鳴らすようにガラガラとうがいをして吐き出します(喉や声帯周辺の薬剤を洗い流す)。

※外出先などでうがいができない場合は、お茶やお水をコップ1杯しっかり飲み込んで胃へ流し込むのも有効です(胃に入ったステロイドは胃酸で分解・肝臓で代謝されるため、全身への影響はほとんどありません)。

2. 薬を肺の奥まで届ける!吸入の「3つの鉄則」

吸入薬は、ただ口にくわえて吸うだけでは気管支の奥まで届きません。以下の3つの鉄則を守って吸入しましょう。

【鉄則1】吸入する前に「息をしっかり吐ききる」

吸入器を口にくわえる前に、まず無理のない範囲で息をフーッと吐ききり、肺の中を空っぽにします。
肺にスペースを作っておくことで、薬を吸い込んだ時に気道的奥深くまで届かせることができます。

【鉄則2】吸入器のタイプに合わせて正しく吸う

* 粉末タイプ(ドライパウダー:DPI):粉のお薬を自分の吸う力で肺に届けるため、「強く、深く、勢いよく」一気に吸い込みます。
* スプレー・霧タイプ(pMDIなど):ボタンを押すと霧状に噴射されるため、噴射に合わせて「ゆっくり、深く」吸い込みます。

【鉄則3】吸い終わったら「5秒間、息を止める」

薬を吸い込んだ直後に息を吐き出してしまうと、薬が定着せずに空気と一緒に出ていってしまいます。
吸い終わったら吸入器を口から離し、口を閉じて約5秒間(苦しくない程度)息を止めます。
これにより、気管支の壁に薬の微粒子がしっかりと沈着します。

3. 「症状が治まったから」と自己判断で中断しない

咳喘息や気管支喘息の吸入治療で最も大切なのは、「咳が出なくなっても、医師に指示された期間は毎日続けること」です。

吸入ステロイド薬は、表面上の咳を止めるだけでなく、気道の奥にある慢性的な炎症を根本から鎮めるお薬です。
「咳が止まったからもう治った」と自己判断で使用をやめてしまうと、気道の過敏な状態が治りきっておらず、少しの寒暖差や風邪をきっかけに症状がぶり返してしまいます。
長期化すると本格的な気管支喘息へと移行することもあるため、指示通りに継続しましょう。

4. 福岡市南区三宅の「のばら薬局」にご相談ください

吸入薬には様々な形や操作方法のデバイス(容器)があり、「正しく吸えているか分からない」「カウンターの数字の見方が難しい」と不安に感じる患者さまが多くいらっしゃいます。

福岡市南区三宅の「のばら薬局」では、専用の練習用器機(デモ機)を用いて、患者さまが確実に吸入できるよう分かりやすく丁寧な吸入指導を行っております。

当薬局は無料駐車場を4台完備しており、お車でのご来局もスムーズです。また、健康管理に役立つ無料の血圧測定機器も常設しております。
処方箋の事前送信やお薬の使い方のご相談は公式LINEからも受け付けておりますので、つらい咳や吸入薬についてお困りの際は、のばら薬局へどうぞお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

ひろじのアバター ひろじ PR担当

福岡市南区三宅にある調剤薬局です。
地域の皆様のお薬の服薬をお手伝いさせて頂いています。

近隣病院からの処方箋を多く取扱いしております。
服薬に関しては当薬局にご相談ください。

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