【心臓・血圧の貼り薬の注意点】胸に貼らなくても効く?同じ場所に貼り続けてはいけない理由と安全ルール

朝晩の冷え込みによって血管がキュッと縮みやすくなるこの季節、狭心症や高血圧などの治療で「貼り薬(テープ剤)」を処方されている患者さまが増えてまいります。

飲み薬と違って「皮膚に貼るだけで24時間お薬の成分がゆっくり吸収される」という大変便利で優れたお薬ですが、調剤薬局の窓口で患者さまに日頃の使い方をお伺いすると、
「心臓の薬だから、心臓に近い左胸の同じ場所に毎日続けて貼っている」
「かゆくて皮膚が真っ赤にかぶれてしまうけれど、胸以外に貼ったら効かないのでは?」
「古いテープを剥がすのを忘れて、新しいテープを何枚も重ねて貼ってしまった」
といった、貼り場所の思い込みや貼り替え時の重大なトラブルに関するご相談が非常に多く寄せられます。

心臓や血圧の貼り薬(経皮吸収型テープ剤)には、湿布などの一般的な外用薬とは全く異なる「正しい使い方のルール」が存在します。

今回は、なぜ胸以外の場所に貼っても全身にしっかり効くのか、同じ場所に貼り続けてはいけない医学的理由、貼り忘れや重ね貼りを防ぐコツ、そしてかぶれを防ぐ安全ルールについて、詳しく解説します。

目次

1. 最も多い誤解!「心臓に近い胸に貼らないと効かない」は本当?

狭心症や不整脈、高血圧などのテープ剤を使われている方の多くが、「心臓の病気だから、左胸の心臓の上に貼らなければいけない」と思い込んでいらっしゃいます。

しかし、これは大きな誤解です。

皮膚の毛細血管から吸収され「血液に乗って全身をめぐる」

湿布薬はその場所の筋肉や関節の炎症を局所的に抑えるお薬ですが、心臓や血圧のテープ剤は「経皮吸収型製剤」と呼ばれ、皮膚の毛細血管から有効成分が吸収され、血液の流れに乗って全身へと運ばれる仕組みになっています。

そのため、胸に貼っても、背中に貼っても、お腹や上腕部(二の腕)に貼っても、お薬の吸収率や心臓・血管への効果は全く変わりません。無理に左胸だけにこだわり続ける必要は一切ないのです。

2. 危険!「同じ場所に貼り続ける」と起きる2大トラブル

「いつも同じ場所の方が忘れないから」と、毎日同じ位置にテープを貼り続けると、以下のような深刻なトラブルを招きます。

① 重い皮膚炎・かぶれ・色素沈着を引き起こす

毎日同じ場所に貼り続けると、皮膚の角層が剥がれてバリア機能が破壊され、激しい赤み、かゆみ、水ぶくれ、かぶれ(接触皮膚炎)が起こります。

一度かぶれてしまうと、かゆみで薬が貼れなくなってしまい、心臓や血圧のコントロールが乱れる原因になります。

② お薬の吸収が不安定になる

皮膚が炎症を起こしてただれたり分厚くなったりすると、お薬の成分が皮膚からスムーズに吸収されなくなってしまいます。

解決策:貼る場所を毎日「ローテーション」する!

かぶれを防ぎ、常に一定の効果を得るためには、「胸」→「お腹」→「背中」→「上腕部」のように、毎日貼る場所を少しずつずらしてローテーションすることが鉄則です。

一度貼った場所は、2〜3日以上休ませて皮膚を回復させましょう。

3. 命に関わる!「古いテープの剥がし忘れ」と重ね貼りの危険

貼り薬で最も危険な事故が、「前日の古いテープを剥がし忘れたまま、新しいテープを貼ってしまうこと」です。

薬の成分が二重に吸収され、急激な血圧低下や失神を招く

テープ剤は、剥がした時点でも内部にお薬の成分が残っています。古いテープを剥がさずに新しいテープを追加してしまうと、体内にお薬が過剰に吸収されてしまいます。

その結果、急激な血圧低下による激しい立ちくらみ、めまい、意識消失(失神)、強い頭痛などを引き起こし、転倒や骨折などの重大事故につながる恐れがあります。

「新しいテープを貼る前に、必ず古いテープを剥がしたか手で触って確認する」ことを習慣づけましょう。

4. 安全に使うための日常のポイント

* 入浴時の注意点: テープを貼ったまま入浴しても基本的に問題ありませんが、強くこすると剥がれやすくなります。入浴後に貼り替える場合は、体のほてりや汗が完全に引き、皮膚が乾いてから新しいテープを貼りましょう。
* 剥がした後の捨て方: 剥がしたテープにも薬の成分が残っています。小さなお子さまやペットが誤って触れたり口に入れたりしないよう、粘着面を内側に二つ折りにして安全にゴミ箱へ捨ててください。

5. 貼り薬・血圧管理のご相談はのばら薬局へ

貼り薬は、毎日決まった時間に正しく貼り替えることで、24時間途切れることなく心臓や血管を守ってくれる心強いお薬です。

「肌が弱くてどうしてもかぶれてしまう」「どこに貼ればいいかローテーションの順番を相談したい」「貼り忘れたときはどうすればいい?」など、お薬の使い方や血圧管理について気になることがございましたら、福岡市南区三宅の「のばら薬局」へお気軽にご相談ください。

当薬局では、患者さまの皮膚の状態やお悩みに合わせて、かぶれにくい貼り方のアドバイスや、お薬カレンダーを活用した貼り替え管理のサポートを丁寧に行っております。

店舗には無料駐車場を4台完備しており、お車でのご来局もスムーズです。無料の血圧測定機器も常設しておりますので、日々の健康維持にぜひお役立てください。

処方箋の事前送信やお薬・健康相談は公式LINEからも受け付けておりますので、ぜひお気軽にご利用ください。

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この記事を書いた人

ひろじのアバター ひろじ PR担当

福岡市南区三宅にある調剤薬局です。
地域の皆様のお薬の服薬をお手伝いさせて頂いています。

近隣病院からの処方箋を多く取扱いしております。
服薬に関しては当薬局にご相談ください。

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