爽やかな秋晴れの中、運動会やスポーツ、公園での外遊び、ハイキングなどを楽しむご家族も多いのではないでしょうか。
外で元気に活動する機会が増えると、起こりやすいのが転倒による「すり傷」や、小枝・遊具などによる「切り傷」です。
怪我をした時、昔ながらに「まず消毒液をかけて乾かし、カサブタを作って治す」手当てを思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし現代の傷の手当てでは、消毒液で乾燥させる方法よりも、「傷口を水道水で十分に洗浄し、傷に合った被覆材で保護して適度な湿潤環境を保つこと」が重視されています。
英国の国民保健サービス(NHS)などの公的機関でも、家庭での軽い傷に対して水道水での十分な洗浄と保護を推奨しています。
一方で、「どんな傷でも消毒液は絶対ダメ」「何でもハイドロコロイド絆創膏を貼れば安心」と極端に考えると、かえって感染を見逃すリスクにつながります。
今回は、家庭での正しい傷の手当ての手順、ハイドロコロイド絆創膏が使える傷・使えない傷の見極め、医療機関を受診すべき危険なサインについて、福岡市南区三宅ののばら薬局が詳しく解説します。
1. 消毒よりも「まず水道水での十分な洗浄」が最優先な理由
家庭で起こる軽いすり傷や切り傷の手当てにおいて、最も大切な基本は「消毒」ではなく「流水での十分な洗浄」です。
① 軽い傷では消毒液のメリットが限定的
市販の消毒薬には殺菌作用がありますが、種類や濃度によっては傷を修復する正常な皮膚細胞にも影響を与える可能性があります。
一般的な軽い傷であれば消毒薬を使うメリットは限定的であり、汚れや異物を水道水でしっかり洗い流すことこそが、感染リスクを減らすために最も効果的とされています。
※医療機関では傷の種類や感染リスクに応じて医師の判断で消毒等の処置が行われる場合もありますが、家庭での軽い傷では「まず流水洗浄を徹底する」ことが重要です。
② 浸出液(体液)を保つ「適度な湿潤環境」が皮膚の再生を促す
傷口から出る浸出液には皮膚の修復に関わる成分が含まれており、適度な湿潤環境を保つことで皮膚の再生をスムーズに促しやすくなります。
ただし、浸出液は無制限に残せば良いわけではありません。浸出液が多すぎると周囲の皮膚がふやけてトラブルを起こすこともあるため、傷に応じた適切な被覆材を選ぶことが大切です。
2. 失敗しない!軽い傷の手当て「正しい手順」
家庭で軽い傷ができた時は、以下の手順で落ち着いて手当てを行いましょう。
① まず石けんで手を洗う
手当てをする人の手からバイ菌が入らないよう、処置の前に石けんで手を洗います。
② 出血している場合は「圧迫止血」
血が出ている場合は、清潔なガーゼ等を当てて数分間しっかり押さえて止血します。
③ 「水道水の流水」でしっかり洗い流す
傷口の手当てで最も重要なステップです。水道水の流水で砂や泥、汚れをしっかり洗い流してください。傷の周囲は石けんで優しく洗っても構いません。
※取れない異物がある場合は、無理にいじらず医療機関に相談してください。
④ 水分を拭き取り、適切な被覆材で保護する
周りの水分を清潔なタオルで優しく拭き取った後、傷に合った絆創膏や被覆材で保護します。
貼った後も痛みや赤み、腫れの変化に注意しましょう。
3. 要注意!ハイドロコロイド絆創膏が「使える傷」と「使えない傷」
浸出液を吸収して適度な湿潤環境を保つ「ハイドロコロイド絆創膏(キズパワーパッドなど)」。便利ですが、すべての傷に使えるわけではありません。
使用に適している傷
* 水道水で十分に洗浄された軽いすり傷
* 浸出液が適度に出ている傷
* 赤みや熱感などの感染兆候がない傷
使用を避けるべき傷(医療機関への相談が必要な傷)
* 化膿している・感染が疑われる傷(赤み、腫れ、ズキズキする強い痛みがある)
* 深い切り傷や刺し傷(皮下組織が見えている、縫合が必要な傷)
* 砂や泥などの異物が残っている傷
* 浸出液が非常に多く溢れてしまう傷
* 動物や人にかまれた傷
ハイドロコロイド絆創膏は密閉性が高いため、細菌が残ったまま密閉すると感染が広がる危険があります。使用上の注意を必ず確認して使用してください。
4. 自己判断は禁物!速やかに医療機関を受診すべきケース
以下のような傷は、家庭での自己処置を続けず、速やかに医療機関を受診してください。
* 圧迫しても出血が止まらない傷、血が勢いよく噴き出す傷
* 傷口が大きく開いている深い切り傷
* 動物や人にかまれた傷(深部に細菌が入り込んでいる可能性があり、破傷風予防が必要な場合もあります)
* 砂や泥などの異物が取り除けない傷
* 赤みや腫れが広がり、痛みが強くなったり膿が出ている傷
また、糖尿病などで傷が治りにくい方、免疫機能が低下している方、血流に問題がある方は、軽い傷であっても早めに医療機関へ相談するのが安全です。
5. 福岡市南区三宅の「のばら薬局」にご相談ください
怪我の手当ては、傷の深さや汚れ、持病の有無によって適切な対応が異なります。
「手元の絆創膏を使っていい傷か迷う」「赤みが引かない」など、ご家庭での手当てやお薬について気になることがございましたら、福岡市南区三宅の「のばら薬局」へお気軽にご相談ください。
当薬局では、薬剤師が患者さまの傷の状態を伺い、適切な衛生材料の選び方や受診の目安をご案内いたします。
店舗には無料駐車場を4台完備しており、お車でのご来局もスムーズです。
無料の血圧測定機器も常設しております。
処方箋の事前送信やお薬・応急処置のご相談は公式LINEからも受け付けておりますので、ぜひお気軽にご活用ください。


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